頭皮の皮脂に対するよくある誤解

「頭皮の皮脂は毛穴を詰まらせる」というのはよく聞く言葉ですよね。
特に、男性の頭皮は女性に比べると皮脂分泌が多いため、「皮脂による毛穴詰まり」は起こりやすい、と言われています。

 

これだけを聞くと、「頭皮の皮脂というのは、毛穴を詰まらせるだけで、髪と頭皮の健康にとっては不要で邪魔な存在」と思えてしまうのですが・・・

 

実はそれは、大きな誤解なのです。

 

頭皮の皮脂は、必要不可欠な存在!

「頭皮の皮脂は、髪と頭皮の健康にとって、不要で邪魔な存在」というのは、実は、頭皮の皮脂に対しての大きな誤解です。

 

なぜ、この意見が誤解なのかというと・・・頭皮の皮脂というのは、実は「髪の成長と保護に欠かせない」という側面を持っているからです。

 

まず、一番大きな誤解のモトとなっているのが「皮脂は毛穴を詰まらせる」という短絡的な考え方です。頭皮から分泌される皮脂というのは、本来はサラッとしていてやわらかいもので、それ「だけ」が原因で毛穴が詰まる、ということはありません。

 

頭皮の皮脂だけが原因で、頭皮の皮膚呼吸による酸素の浸透や、育毛剤の有効成分の浸透を阻害することは、ほとんどないんですよ。

 

頭皮の皮脂は、汗と混じって髪全体に広がり、髪に適度なうるおいを与えるのに役立っている存在なのです。早い話が「皮脂分泌されなければ、頭皮だけでなく髪もパサパサになる」ということなんですよ。

 

皮脂に汚れが混じるからこそ、問題が起きる

というわけで、頭皮の皮脂というのは「毛穴を詰まらせたり、酸素や育毛有効成分の浸透を阻害するわけではなく、むしろ頭皮と髪の適度なうるおいに不可欠な存在」ということになるのですが、ではなぜ「頭皮の皮脂が毛穴を詰まらせる」などという説が出回っているのかというと・・・

 

「頭皮の皮脂に、何らかの汚れが加わってしまうと、毛穴を詰まらせる原因へと変化してしまう」という事実があるからです。

 

頭皮の皮脂が、チリやホコリ・整髪料の成分などと混じってしまうと、これはまさに「油に不純物を混ぜた状態」ということになり、一気に粘度が増して、ドロッとした状態になってしまいます。

 

また、皮脂は分泌されて時間がたてばたつほど酸化するので、この酸化によって、さらにドロドロ化は進んでしまいます。

 

酸化した皮脂および、他の汚れと混じった皮脂というのは、本来のサラッとした皮脂とはほど遠い状態となり、毛穴を詰まらせて頭皮の皮膚呼吸を妨げてしまうことになるんですよ。

 

つまり、何が言いたいかというと、「1日に溜まった頭皮の汚れは、シャンプー等で適切に落とす必要があるけれど、シャンプーのあとに分泌される皮脂については、それほど神経質にならないほうがいい」ということです。

 

「頭を洗ってもすぐにべたつくから」と、トニックを大量に頭皮にかける人も居ますが、これは「わざわざ、きれいな状態の皮脂に、さっそく汚れのモトを与えているようなもの」だということを理解しておきましょう。