ヘアサイクルと薄毛の関係

人の髪の「生まれてから自然に抜け落ちて、また新しい髪が生えてくる」という一貫の流れ、つまりヘアサイクルは、実は「薄毛になるかどうか」というのを大きく左右する要素となっています。

 

ここでは、ヘアサイクルについての基礎知識および、ヘアサイクルと薄毛との関係についてのお話をしましょう。

 

一般的なヘアサイクルはこうなっている

日本人は、平均で約10万本の髪の毛が生えていると言われていますが、その10万本の髪の毛の1本1本が、それぞれ「成長→退行→休止→脱毛&新しい髪の発生」というヘアサイクルを持っています。

 

で、このヘアサイクルの長さは、通常であれば以下のような状態になっています。

 

〇髪がぐんぐん育つ成長期・・・数年〜10年
〇髪の成長度が衰える退行期・・・1ヵ月前後
〇髪の成長が完全にストップし、毛根に残った栄養だけで頭皮にとどまる休止期・・・3ヵ月前後

 

この休止期で、毛根に残っていた栄養も完全に消費してしまうと、髪は頭皮にとどまる力を失い、自然脱毛するのです。
自然脱毛した髪があった部分にはまた新しい髪の細胞が生まれており、しばらくすれば次の髪が自然に生えてきます。

 

このようにして、約10万本ある髪のうち、どれか一部の髪が、毎日、必ずと言っていいほど、「自然のヘアサイクルによる寿命」を迎えているわけです。ですから、1日あたりで数十本程度の髪が抜けるのは、あくまでこの「通常のヘアサイクルの一環」ですので、本来なら何も心配することはありません。

 

ヘアサイクルの乱れが薄毛を招く

というわけで、通常のヘアサイクルが守られた状態であれば、毎日数十本程度の髪が抜けようと、まったく問題はないわけですが・・・

 

実際の問題としては「抜け毛ばかりが目立って、新しい髪が生えてこない」ということで、薄毛になってしまう人が多いですよね。
実は、薄毛というのは、「何らかの理由でヘアサイクルが乱れている」ということで起こってしまうものなのです。

 

頭皮や毛根に、何らかの理由でじゅうぶんな酸素や栄養がいかない、などという状態になると、「髪の成長期が極端に短くなる」「髪が自然脱毛したあとに、新しい髪のもととなる細胞が育たない」という状態を招きます。

 

髪の成長期が短ければ、当然、自然脱毛するのも早くなり、「自然脱毛してしまったものの、まだ新しい髪を生み出すための準備ができていない」という状態になってしまうこともあるわけです。

 

また、抜けた後に新しい髪の細胞が生まれていなかったり、生まれたとしてもその成長が悪ければ、抜け毛の数に髪の発生・成長が追い付かず、どんどん薄毛になっていく、ということになります。

 

育毛剤や育毛サプリメントなどが「頭皮と髪を元気にする」というコンセプトで開発されているのは、このヘアサイクルを正常化させることを、大きな目的のひとつとしているから、なんですよ。頭皮と髪が健康な状態になれば、ヘアサイクルも正常運転を保つことができる、と考えられているわけなのです。